無人島

昼間は好き
好きに過ごせるから

夜は好き

家族が家にいるから

昼間が嫌い
誰もいないから

夜が嫌い
団欒の輪に入れない自分が寂しいから

昼も夜も
同じこと
つまりは
誰もいない

ここは衣食住全てそろった無人島
恵まれすぎて
愚痴のひとつも口にできない
無人島

救助船は来ますか?

誰にともなく尋ねてみる
誰の答えも届かない
だってここは無人島

あたしはここで
ぼんやりと息をして過ごしています